糖尿病は怖い病気?/糖尿病との付き合い方

糖尿病と食事の関係

誰もがなんとなく知っている、『食事で良くなる』というイメージ。でも、誰もが間違って覚えているのが、糖尿病を悪化させる『(糖尿病になる前は)ヘルシー』だった食事。糖尿病患者は、食べ方次第で『焼肉』だってガッツリいけるんですけどね。



日本人にとってはほとんどダメ

後にも先にも糖尿病についてまわるのが食生活の関係です。

まずどうして糖尿病になってしまうのか、、、これは先に説明したとおり人種的なものもあって回避が難しいところでもありますが、最たる原因は糖類です。

ごく当たり前に思えますが、米なんかは糖のかたまりですので、ケーキや肉を控えて米やうどんを食うなんてやっても無駄です。
蕎麦もうどんも糖尿病予防に関して言えばヘルシーではありません。野菜にすら糖は含まれています。お酒でいえば、穀物系のビールや日本酒、焼酎など、日本人が大好きなものはすべてダメです。
意外にもワインなどの果実酒はアルコールになる前に糖がほとんど分解されているのでそれほど危険ではありませんが。

毎日適度にお腹がふくれる状態でもすい臓は弱っていき、やがて糖尿病になります。痩せているから大丈夫なんていうのが通用しない理由は、まぁこんなところです。

油とタンパク質と糖

さて、糖尿病になって意欲的に食事制限に手を出そうと考えますが、糖尿病で気をつける必要があるのは血糖値よりも合併症の絶対防止です。

合併症を引き起こさないために制限するべきものは肉類です。これも当たり前に思えるかもしれませんが、より厳密にいうと『熱を通した加工肉とそれらに多く含まれる終末糖化物質』です。

終末糖化物質はAGEといわれていますが、たんぱく質と糖が熱で結びついたもので非常に凶悪な毒性を持っています。

ハンバーガーのパティや、フランクフルト、から揚げ、フライドポテトやポテトチップスなど、みんなが大好きなものに多く含まれています。

血液でなく血管そのものに問題が発生する

さて、ここからが重要ですが、熱を通した加工肉などを食べるとAGEそのものが血管に付着していきます。

毒なのでもちろん身体が排除を試みます。

マクロファージという防衛細胞が血管に付着した毒を分解するわけですが、この時に血管も一緒に破壊していきます。

さらに壊れた血管を修復するのに使われるのが同じ肉類に含まれるコラーゲンです。

人間の身体は、良いか悪いか壊れた部分を過剰修復するようできており、骨折したときはより強固に治ったり良いこともあれば、血管は大量のコラーゲンで肉厚になり柔軟性が無くなり動脈硬化を引き起こすなんてこともあります。

結果、毛細血管がどんどん詰まっていきますが、毛細血管の多い眼球や腎臓、末端神経などで障害がおこり、晴れて合併症発病ということになります。

調理法と組み合わせ方で普通に食べてもいい

では、糖の多い米もAGEの多い肉も食べてはダメかというと、まったくそういうわけではありません。

たとえば、ステーキや焼肉を食べにいったら、少しレアで食べられるもの(過熱を控える)にして、その際、もちろんご飯はナシ(タンパク質に結びつく糖を控える)にするとか工夫次第で食べたいものを食べられます。

ご飯も食べたいなら焼肉屋は少し離れた場所に徒歩で行って歩いて帰ってくる(AGEになる前に糖を消費する)だけでも血糖値増加を防いで肉も食べられたりと普通にできます。

重度の糖尿病でもメニューの選び方でフランス料理のフルコースが食べられるんですよ。

投薬すら要らなくなる

そして、たったこれだけのことでも、今まで必要だった大量の薬や、インスリン注射無しにできてしまう程だったりします。

問題なのは、『肉はダメだけど、うどんや蕎麦なら大丈夫』など、『完全に間違った』食事の仕方です。はっきり言ってバカですね。

調理方法や食べ合わせだけで改善できる、簡単で楽で食べたいものが食べられる正しい知識を身につけましょう。




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